プロフィール

その子が、のびのびと生きていけるように。
そして、あなた自身も。

はじめまして。
ともびじょん@OTビジョントレーナーです。
作業療法士として25年、公認心理師としても子どもたちの発達に寄り添いながら、保育園や学校を巡回し、支援をしています。また、ビジョントレーナーとして「見る力」に関する困りごとに対して専門的なアプローチを行ったり、作業療法士としてご自宅にお邪魔して支援する訪問リハビリテーションにも携わり、様々なたくさんの子どもたちと関わってきました。

このブログでは、「OT×ビジョントレーニング」をテーマに、子どもの“見る力”に関わる困りごとや、支援のヒントをお伝えしたいと思います。
対象は、保護者の方、教育現場の先生、療育に関わる支援者の方など。
どんな立場であれ、「この子のことで、どう関わればいいのか…」と悩むすべての方にお役に立てればと考えています。

かつての私も、育児に悩み、不安定になった時期がありました。
泣き止まないわが子を抱っこし続け、トイレにもゆっくり入れず、
「もっとちゃんとした離乳食を…」「部屋もきれいにしたい…」
理想と現実のギャップに苦しんでいた日々。

ベビーカーにのせて、キラキラした顔でおしゃれをして街を歩く、雑誌に出てくるようなママに憧れていたのに…。

気がつけば、鏡の中には顔もろくに洗えず、髪はぼさぼさで、汚れてもいい服ばかりを着ている自分。
ご飯を作るのも面倒くさくて、冷蔵庫の中を開けては閉じ、
疲れた顔をしたまま、子どもと一緒に昼寝してしまうこともしばしば。

「なんでこんなにイライラするんだろう」
「なんで私は、ちゃんとできないんだろう」

泣き止まない我が子に向かって、
「うるさーい!」と怒鳴ったり…
 

後追いがしんどくて、
泣いているのをわかっていても、ひとりになりたくて、部屋に閉じこもったり…

保育園に行きたくないと駄々をこねる我が子に、
「もー、早くしてよ!」と怒りまくったり…。

全然言うことを聞かずに、
我が子の足をピシャッと叩いてしまったり…。

「自分が虐待なんて、ありえない」
そう思っていたのに…ゾクッとするような感覚を持ちました。

  
ある日、何でもない日常のひとコマなのですが…。いつものように気分転換も兼ねて近所のスーパーに買い物へ。そこで、レジのおばさんに「頑張っていて偉いわね」と声をかけられました。何でもない一言だったのだと思います。気軽に声をかけてくれたのだと思います。でも私、なぜか涙が出てきてしまって…。顔をあげることもできず、お礼を言うこともできず…。なんか恥ずかしくて、たしか、ちょっとペコッとおじぎだけして、さささーと出ていったことを覚えています。

「我が子がかわいくて大切で、心から守りたい存在なのに――
それでも、どうしようもなくイライラしてしまうことがある。
怒りたくないのに、怒ってしまう。
あとで自己嫌悪に陥って、眠れなくなる夜もある。」

そんなふうに、自分を責めてしまう方も多いのではないでしょうか。
でも、それは「あなたがダメな親だから」ではありません。
あなたが一生懸命向き合っているからこそ、感情が動くのです。

完ぺきな親なんて、きっとどこにもいません。
私たちは子どもを育てながら、自分自身の未熟さや限界にも向き合っていくのだと思います。
親である前に、私たちもひとりの人間です。
疲れてしまうことも、余裕をなくしてしまうこともあります。

でも、それでいいんです。
大切なのは、完ぺきであることではなく、
揺らぎながらもまた立ち上がって、
「やっぱりこの子のためにできることをしたい」と思える気持ちがあること。

私は、そんなあなたを心から応援しています。

私が出会ったビジョントレーニングは、発達の凸凹がある子もない子も、
「見る力」からアプローチすることで、「できた!」を増やし、
やる気と自己肯定感を育てていく、前向きな支援の手段です。

あなたのお子さんにも、
そして、日々がんばる“あなた自身”にも、
「自己肯定感」がしっかりと育っていきますように。

一緒に、ずっと子育てを楽しんでいきましょう。

子どもは、どれだけ大きくなっても、親にとっては“わが子”です。
手がかかる時期を過ぎても、
次は友だち関係、進路、将来のこと……
悩みの種類は変わっても、親としての気がかりは尽きないものですよね。

でも、それは裏を返せば、
あなたがそれだけ真剣に、愛情をもって向き合っている証拠でもあります。

悩みの中にこそ、気づきや成長の芽があって、
一緒に泣いたり笑ったりしながら、
少しずつ前に進んでいけたら、それがもう“子育ての楽しさ”なのだと思います。

完ぺきじゃなくていい。
迷いながら、立ち止まりながらでいい。
あなたらしい子育てを、これからもずっと、一緒に育てていきましょう。