幼稚園時代の葛藤―この幼稚園でよかったのか?―に対する自己処理

一人目の時は幼稚園選びは慎重だった。

色々見学に行ったり、プレに参加したりした。
迷って迷って迷って…決めた。

まあ結果的には合っていたと思う。

そう思うのは、おそらく自分が居心地がよかったからだ、ということに最近気が付いた。

困ったのは2人目だ。

2人目だと若干適当にもなるわけで、男の子ということもあって、意外とノリで決めてしまったところも否めない…。いや、とはいえ、ちゃんと説明会にも行ったし、ずいぶん考えたような記憶もある…。

でも結果的にはあまり合っていなかったようだ。小学2年生になった今も、二度と行きたいくないと言っている。「なんであんなところに入れたんだよー」と言われたこともある。

まあ、正直、どこへ行っても同じだったかもしれないが。

友達から勧められたところにしたんだ。
保育時間が長いよ、という言葉に誘われて…。

1人目の幼稚園は14時帰りは当然。園バスもなければ、お預かりもあまり充実していなかった。その点で、仕事をしている私としては結構苦労したものだから、通常保育が17時まで!という点にひかれてしまったのだ。場所は遠かったが、家のすぐ近くに園バスが来る。

正直、幼稚園選びって、みんな迷うと思う。今は選択肢が多いから。

学区としてここに決まっています!となれば、よっぽどイヤでなければそこに行くだろう。

まあ、保育園はそんな感じなのだろうか…。

ちなみに働いているなら保育園にすればいいのに、という声があるかもしれない。
でも私はフルで働いていなかった、という点や、なんとなく幼稚園にこだわっていたところもある。
いまや保育園もすばらしいところが沢山増えていると思うが、やはりまだまだお預かり的な要素は強いところが多いと思う。幼稚園は文部科学省の管轄であり、保育園は厚生労働省の管轄ですから。

連れていくのは毎日大変だった。朝は戦争だ。
何とか準備して玄関を出るが、まず、園バスにのらない。
ひっくり返って泣いていた。
そして今日も先生が抱っこして連れて行く…。みたいな…。

私はそのまま仕事へ…。朝からどっと疲れる。

じきに慣れるかな、と思ったりもしたが、そうでもなかった。

まあ、年長さんになると、さすがに2,3才の頃のようにひっくり返って泣くことはなくなった。でも、日によっては泣いていたな..

そう考えると、小学校1年生の頃も泣いていた。

ほんとちょっとしたことなんだ。

自分が出たいタイミングで出れなかった

イヤなのに長袖を着て行けと言われた

荷物が重い

雨が降っている

2年生になってようやく落ち着いてきた…。

そう考えると、彼はやはりそういう特性を持っていた。

一人目の子がほとんど手がかからなかったので、別の生き物かと思うくらいだ。

とにかく長袖が着れない。真冬でも半そで。

園行事でジャージをきなければいけないときなんかは大変だった。

あのころは(なんで着れないんだよー)、と分からなかったが、色々自分が勉強して、色々な子も見てきて、ようやく彼自身大変だったろうな、と思える。がんばっていたな。

色々と脱線してしまったが、幼稚園は結局ずーっと悩みに悩んでいた。

2歳から入れる園だったので、転園するなら3歳のタイミングでするのがよい、と悩んでいた。でも、他園に行ったからといって、かならずしもうまくいくわけではないとは思っていた。それでも、嫌なのにわざわざ遠くの保育料も高い園へ行く必要はないと思ったりもした。

結局ずっと悩んでいた。が、転園という行動には至らなかった。
これが正解だったかどうかは分からない。

無事卒園した。

まあ、がんばって通った。

よかった面もある。

運動に特化した園だったから、鉄棒や跳び箱、酸転倒率なんかはできる。

足も速いほうで、低学年のうちは小学校では運動面では楽だろう。

幼稚園、楽しい思い出を沢山作ってほしかったけど、仕方ない。

正直私なんて、幼稚園のことなんてほとんど覚えていない。

まあ仕方ない。他の幼稚園に行っていたらどうだったかなんで誰もわからないし…

正直そんなに大きな違いはないんじゃないかと思っている。

しいていえば、

実は私も馴染めていなかった。

正直、これが決定的なのだと思う。

肌があわなかったんだ。

友達に誘われて、あこがれていた面もあった。

その友達のようにきらきらできるかもしれない。

実際、まわりのママたちは、派手なひとも多かったけど、

お金と時間がよっぽどあるんだな…と思うほど子供の行事についていったり、クラブにも熱心だった。

自分も努力した。がらにもなく、クラス委員を引き受けた。園のことをもっと知ればよいかも。子どももがんばっているのだから、私もがんばろうと。

でも結局、やっぱり向いていなかったな。全然楽しくなかった。

なので、息子が楽しくなかったのも仕方ない。ごめんね…とやっぱり思う。

でも、さっきも言ったけど、得たものもある。ちゃんと通って卒園もした。

立派だ。

場所は大事かもしれないけど

でももっと大事なのは、その与えられた場所でもたくましく進んでいくことだ。

悩みなんてつきないんだ。

少なくとも我が子を思い選んだ。悩んだ。そして決めた。

でも本当にダメなら方向転換したっていい。

なにがなんでもその場所にしがみつく必要はない。

その見極めは、難しいかもしれない。

でも、きっと分かる。

分かるんだ、親だから。

振り回されるかもしれない。

泣いている我が子。

ウソ泣きなんかじゃない。本当に嫌なんだ。そんな思いまでして行かせる必要ある?

休んじゃってもいいよ。

休まれたら困るよ!仕事行けないじゃん!

そうなの。私も何回もやった。

熱があるのに知らないふりしてあずけちゃった。

だって今日は休めないんだもん。

行きたくなーいと泣いている我が子に早くしなさいとどなりつけた。

癇癪を起す子の足をぴしゃっとたたいた。

休んじゃってもいいよ。

大事な会議かもしれない。

でも、どうしてもまわらなかったら、まわらないんだよ。でも会社はまわるから大丈夫だよ。

悩みは尽きなくても、今日の気分と明日の気分はちがうかもしれない。

問題は同じでも、前向きにとらえることができたら、なんだろう…なにかが変わって前に進める。

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